浅野陣屋跡

赤穂浅野家の分家・若狭野浅野家の陣屋跡です。集落の中心部に、 藩札を作っていた札座跡の建物や土塀の一部が残っています。 本家は浅野内匠頭の刃傷事件で取りつぶされましたが、それより前の一六七一(寛文十一)年、 三千石の直参旗本として分家した若狭野浅野家は明治まで続きました。

初代の長恒が建てた陣屋は敷地が約千六百平方メートルあり、石高以上の威容を誇ったそうです。 近年、配置図が発見されました。表門は、相生市内の西法寺に移築したと伝わっています。 相生市歴史研究会の月岡定康さん(72)の推薦です。月岡さんは「江戸時代の雰囲気をよく残しています」と話されています。

住所兵庫県相生市若狭野町788

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