慈眼寺の梵鐘
霊松山慈眼寺の梵鐘は、その銘文によると室町時代、文明9年(1447年)に美作国長岡荘(岡山県久米郡柵原町) にあった上福寺の鐘として、鋳物師藤原右兵衛尉助弘によってつくられたものです。
作者は、藤原氏を名乗る百済氏で、 百済氏の手による中世の梵鐘は、岡山県津山市の安国寺に現存するものと、この鐘とのニ例しかなく、大変貴重なものです。
この鐘は、戦国期の争乱を経て、英田郡土居村(岡山県英田郡作東町)の土居八幡宮に移り、その後、明治11年(1878年) に当慈眼寺へ渡ったものです。
住所 | 兵庫県相生市佐方1丁目19番9号 |